ギンの備忘録

デジタルアートやプログラミングやテクノロジー関連のこと。

AltEdu2022コーディングチャレンジでの制作振り返り

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2022年2月にAltEdu2022に参加しました。
AltEdu2022はPCD Tokyo主催で実施されたコーディングチャレンジです。

目次


はじめに

AltEdu2022はPCD Tokyo主催で実施され、その日のお題に取り組むコーディングチャレンジです。 お題は毎日設定されていますが全てに参加する必要もなく、作品を作ること以外のお題もあります。

Day1: 画面の中央に円を描くところからコードを書いてください。

これは単純にダジャレです。
いきなりネタの作品はどうしようか悩んだけど、最初だからこそこれでいいかなと思ったり。

Day2: 30分コードを書いてください。

雪結晶をイメージしてます。
前にざっくりと思い付いたアイデアをここで消化しました。
普段ならもう少し並べる個数とか、色とか吟味したかったです。

Day3: 住んでいる国や地域の文化的な風習をモチーフにコードを書いてみてください。

GENUARY2022で誕生した団子を使うために考えました。
団子で思い付いた風習がお月見。
月見団子です。良い連想です。

Day4: 文字を使ったグラフィックを作成してください。

擬音を文字にして、その動きを作ってみました。
作ろうと思えば色々なバリエーション作れそうです。

Day5: 線を使わないで線を書いてみてください。

sinカーブの端を繋げながら描いて、ランダムに移動していくアルゴリズムです。
blendeModeを変えて色を重ねているので、黒っぽさと白っぽさが現れてます。
すごくうねうねしてますね。

Day6: 誰かのコードを参照して、それを別のものに書き換えてみてください。

@takawo さんのコードを参照しました。
自分の中にない表現を触るのは学びが多いです。

墨っぽい線を自在に扱えたらいいなと思いましたが、中々難しそうです。
曲線も描けたら素敵なんですけど。

Day7: 全画面でアニメーションするコードを書いてみてください。

Designing Math.を読んで学んだ図形を応用しました。
花の形を思わせるポップな雰囲気が出て、全体的に可愛らしさがある。
blendModeがランダムなので、時折、画面が黒っぽくなるのが怖い。

Day8: お気に入りの曲を聞きながらコードを書いてください。

聞いた曲のふんわりした印象を表したかった。
何かをモチーフにコーディングに落とし込むのは表現の幅を広げる気がしました。
今後に役立ちそうなヒントかもしれない。

Day9: においや手触りのような感覚をコードで表現してください。

球面上に角錐を並べたトゲトゲを作りました。
今後このトゲトゲを派生させた表現を多用してます。
Day10/12/23/25の元になっているので、実は重要な作品。

Day10: 身の回りにあるモノをいくつか集めて、その色を使ったコードを書いてください。

目の前の机にあったペン、ノート、入れ物の色を使いました。 Day9のトゲトゲの密度や透明度を変えて、不思議な線の表現を手に入れました。 結果的にですが透明標本とかをイメージする作品が作れて満足。

Day11: 「デジタル」を感じるようなコードを書いてください。

立方体を波打たせるというベタな感じでデジタルを表してみました。
Polygon Wave的なイメージもあるかな。 思った以上にいいねとかされて、ベタな作品って実は反響あるのかなとも思いました。

Day12: 普段とは違う場所や違う時間にコードを書いてみてください。

朝寝起きでコーディング。
勢いで作ったわけですが、とても気に入りました。
勢いは大事ですが、寝起きに作るのはもうやらなくていいかな。

Day13: 周りの誰かや、コミュニティの人たちと話しながらコードを書いてみてください。

運営の準備してくれたSpecialChatに参加して作成。
AltEdu2022コーディング・チャレンジに参加してる方々とお話しできて楽しかったです。

Day14: #つぶやきProcessing に挑戦してみましょう!

団子をつぶやきProcessingに詰め込みました。
これはかなり頑張った。

Day15: 「懐かしさ」を感じるコードを書いてください。

自分だけが感じる懐かしさですが、最初にSNSに投稿した作品を派生させました。
2020年9月から成長は感じるのでよかった。
昔のコードも見返すと意外とアイデアが浮かびそうです。

Day16: 壁紙のような、身の回りにある模様を真似してコードを書いてください。

思い切ってパターンジェネレータを作りました。
@hisadan さんが使ってくれて嬉しかったです。

更に、それを布にしていて楽しそう。
自分もマネして布を注文しました。

Day17: 3色の色、3種類の図形だけを使って、コードを書いてください。

パターンジェネレータの派生に近いです。
普段あまり選ばない色使いでした。
ちょっと凡庸な感じもあるかな。

Day18: 音を使った、あるいは音を感じるようなスケッチを作ってください。

初p5.sound。
音を生成しつつ、波形を表示。
音もコーディングして作れるのは楽しいです。 p5.soundは多機能そうだったので、いつかじっくり取り組みたいです。

Day19: プログラミングを意識して料理を作ってください。

唐揚げ買ってきました。
他は作ったり、残り物です。
ツイートではそれっぽいこと言ってますね。

Day20:「いつかこんなコードを書きたい」というアイデアを紙にまとめてください。

普段からノートにアイデアをメモするのは時々やったりしてます。
半年とか一年後くらいに実力が追いついてくると作れるものがちらほらあったりなかったりする印象です。

Day21:今日の天気や、空の様子を眺めてコードを書いてください。

窓から撮った写真を使ってみました。
写真を利用した作品をもっと作りたいんですけどね。上手く写真とジェネラティブアートを組み合わせるのは難しいです。

Day22:これまで使ったことがない関数や命令を用いてコードを書いてください。

shearX()はキャンバスに描画する際のx軸を傾ける関数です。
arc()の曲線を歪ませたり、全体を斜めに描画したり遊びました。
猫の日だったので、猫を頑張って描いてます。

Day23:おやつを食べたり、お茶を飲んだりしてください。その味をコードで表現してみてください。

チョコレートとコーヒーを表現。
ミルクとか砂糖とかの白っぽさも入れました。

Day24:コンピュータアートの歴史を調べて、過去の作品を参照してコードを書いてください。

コンピュータアートの歴史を調べて知ったのですが、Ben F. Laposkyさん作品は結構好きです。
敬意を込めて。

@deconbatch さんがforkしてくれました。
あばれオシロの方がかっこいいですよね。

Day25:新しい時計を作ってみてください。

大中小のオブジェクトが秒分時の役割になっていて、小がある回転数を超えると中が回る。
中がある回転数回ると大が動くアルゴリズムです。
時計らしさとポップさを組み合わせられて気に入ってます。

Day26:コンピュータに「ありがとう」と思うようなコードを書いてください。

昨年末にFractal Flameという表現方法に出会いました。
これがとても気に入っていて、コンピュータがあるからこそ作れるので感謝しています。

Day27:これまで書いたコードを振り返って自慢してください。

毎日コーディングチャレンジを続けられました。
頑張りました。
そして、色々な方の作品を見れて楽しかった。

Day28:100年後の誰かに向けてコードを書いてください。

100年前と今を比較したりもしてコードについて色々考えさせられました。
形は違えど100年前も現在も100年後も同じようなことをしている人はいるのかなと思ったり。

おわりに

毎日お題に取り組んみましたが、これは見てくれる人がいるからこそ継続できたことです。
更に参加者の皆さんの作品を見ることで、次の日も頑張ろうと日々感じて作っていました。
他人と共有するって大事ですね。

AltEdu2022を通じて、作品を作ることだけでなく、その周りのことも大切だと考えさせられました。
周囲の人々もそうだし、
日常の中にあるものとクリエイティブコーディングを関連付けることや、
昔や未来の時代の流れみたいな部分も関係していたり、
クリエイティブコーディング一つとっても多くの要素で成り立っているんだと感じました。

AltEdu2022の企画・運営に携わった方々と参加者の皆様に感謝です。