Creative Coder向けのNFTマーケットプレイス比較〜ジェネラティブアートをNFTにしよう〜
Creative Coder向けのNFTマーケットプレイスをいくつか紹介します。
ここでCreative Coder向けと言っているのは、画像や動画データをNFTとして出品するのではなく、
ブラウザ上で動くプログラム(Javascriptなどのコード)をNFTとして出品する目的を意味しています。
独自コントラクトでNFTの発行を行うのはブロックチェーンの専門知識が必要となるため、少なからずハードルがあります。
今回、専門的なブロックチェーンの知識を必要とせず、HTMLやJavascriptといったWeb関連の知識があれば、
コードをNFTとして出品できるNFTマーケットプレイスを紹介していきます。
各NFTマーケットプレイスでNFTを出品してみた個人的な感触をまとめていきます。
NEORT
- ブロックチェーン:Etherium
- 出品方法:CreateページでJavascriptやGLSLを記述 JavascriptやGLSLの作品コードがあれば、そのまま出品できる。 記述した作品が一つのNFTとなる。
- 出品時のGas代は不要。 ウォレットさえ準備すれば初期費用無しで出品できる。
- 2022年1月に始動のため、まだ認知度は低い。
- 日本発のNFTマーケットプレイスのため日本語対応。
ウォレットと作品コードさえ準備できていれば即出品できるためハードルは、紹介している中で一番低いと思います。
更に詳しい内容については公式ページをご覧ください。
fxhash
- ブロックチェーン:Tezos
- 出品方法:HTML一式をアーカイブ化したzipファイルをアップロード
- 一つのコードから指定したエディション数を販売でき、各エディションが一つのNFTとなります。
- 出品時のGas代が必要。 Tezosの購入・準備が必要。
- ユーザーは多い印象。取引は活発に行われている。
ライブラリや作品コードを含めたHTML一式を準備する必要がある。
作品コードは各エディションがユニークで固定されるように乱数などパラメータの使用方法は注意が必要。
マーケットプレイスの独自性もあり、取引は活発なので販売という観点ではおすすめです。
更に詳しい内容については公式ページをご覧ください。
HEN(hic et nunc)
https://hicetnunc.art/hicetnunc.art
- ブロックチェーン:Tezos
- 出品方法:HTML一式をアーカイブ化したzipファイルをアップロード ライブラリや作品コードを含めたHTML一式を準備する必要がある。 アップロードしたHTML一式そのものが一つのNFTとなる。
- 出品時のGas代が必要。Tezosの購入・準備が必要。
ライブラリや作品コードを含めたHTML一式を準備する必要がある。
出品時に画像、動画データのNFTと同列に扱われるため、
プログラムのコードをNFTとしていることを自分で周知させるしかない部分は難しいところです。
更に詳しい内容については公式ページをご覧ください。
また、HENは色々と騒動があったりして、Teiaに移行していく流れがある様なので、その辺りは注視しておいた方が良いです。
-2022/4/24追記
hicetnunc.artはteia.artへ移行したようで現在アクセスはできなくなりました。
コードによる作品の詳細は下のページが参考になります。
Interactive OBJKTs · teia-community/teia-docs Wiki · GitHub
Polyblocks
- ブロックチェーン:Polygon
- 出品方法:MintページでJavascriptを記述 Javascriptの作品コードがあれば出品できる。ライブラリは指定された中からのみ選択可能。
- 一つのコードから指定したエディション数を販売でき、各エディションが一つのNFTとなります。
- 出品時のGas代が必要。 Polygonを購入・準備が必要。(Etheriumなどの通貨でPolygon購入するのでひと手間かかる)
- 2021年12月に始動のため、まだ認知度は低い。
Polygonの準備が他の通貨と比べてひと手間かかります。
fxhash同様乱数などの取り扱いは注意が必要です。
ユーザーがまだ少ない印象。
現時点ではβ版ということで、今後の仕様変更などはあるかもしれません。
更に詳しい内容については公式ページをご覧ください。
まとめ
Creative Coder向けのNFTマーケットプレイスとして「NEORT」「fxhash」「HEN」「Polyblocks」の4つを紹介しました。
使いやすさや売買の流動性などメリット・デメリットがあると思うので、
それぞれのNFT出品の目的に合わせて使い分けてみるのが良いと思います。
Creative Coderの方々がNFT出品のご参考になれば幸いです。