2022年3月のクリエイティブ・コーディング活動報告
2022年3月のクリエイティブ・コーディングに関連した活動をまとめました。
目次
3月当初の目標
1月はGENUARY2022、2月はAltEdu2022があったため、お題に対して作品を作る日々でした。
2022年3月はその反動ではないですが、一つのテーマを深掘りしていきたいと思いました。 その思いが下のツイート。
今日から3月。
— ギン / Gin (@gin_graphic) 2022年2月28日
当面はFractal FlameとかAttractorとか数式寄りの表現を中心に探求していきたい。
合間に思いつきで作るのを挟むかもですが。
数式を用いた表現を追求するのを3月の目標にしていました。
やったこと
フラクタルとフロー・フィールドを組み合わせる
一つの転換になったのが、フラクタル・フレイムとフロー・フィールドを組み合わせた作品。 このアイディアにたどり着いたことが、この後のモチベーションに繋がっています。 こんな表現方法があるのかと、自分で発見しておきながら、衝撃が大きかったです。
最近やってるfractal flameにflow fieldsを組み合わせるというアイデアを思いついてしまった。
— ギン / Gin (@gin_graphic) 2022年3月4日
これは大きな発見。
1枚目が普通、2−4枚目が組み合わせたもの。#p5js #creativecoding #generativeart #プログラミング #ジェネラティブアート pic.twitter.com/7XyBpjVM2w
そこから派生して、説明などもしやすいストレンジ・アトラクターとフロー・フィールドの組み合わせを紹介したのが、下の記事です。
複数のストレンジ・アトラクターを組み合わせる
フラクタル・フレイムの複数の数式を組み合わせて表現するというアルゴリズムをヒントに、 複数のストレンジ・アトラクターを組み合わせたら面白いのではという考えから始まりました。
複数のストレンジ・アトラクターを組み合わせると、一点に収束する確率が下がるため、 パラメータをランダムにしても、良い形がたくさん描けるようになりました。 そのたくさん描けた喜びが下のツイート。
複数のストレンジアトラクターを合成する手法を編み出しました。
— ギン / Gin (@gin_graphic) 2022年3月8日
新しい形をいくらでも作れてしまう。楽しい。
ここ数日たくさん作ってしまいました。
(合成したものがストレンジアトラクターなのかは不明。)#p5js #creativecoding #generativeart #プログラミング #ジェネラティブアート pic.twitter.com/SYrpVG8d62
複数のストレンジ・アトラクターを組み合わせについては、下の記事にまとめました。
複数のストレンジ・アトラクターを組み合わせ時の性質・振る舞いが気になったので、下の記事で少しだけ掘り下げています。
ストレンジ・アトラクターの自動生成
上のストレンジ・アトラクターをたくさん載せたツイートで、@deconbatch さん、@KojiSaito さんとストレンジ・アトラクターについて話が盛り上がりました。 その中で@KojiSaito さんがSprott 氏のストレンジ・アトラクター自動探索の論文を発見していました。
ギンさんの、この tweet みて、ふと「ストレンジアトラクタって自動生成できないのかな?」という疑問を得た。んで、調べてみたら Sprott さんの自動生成法についての研究が見つかった。スゴイ。https://t.co/kRKbl6y0fa
— Koji Saito (@KojiSaito) 2022年3月9日
Sprott さん、本も出しているようなので、買ってみようかな。 https://t.co/QUrRf9MPkL
これに影響を受けて、論文の手法をde Jong アトラクターへ適用してみたのが、下の記事です。
自動生成したde Jong アトラクターをnoteにまとめたりもしました。
グランジー・スタイル(grungy stayle)
これまので流れを発展させて、複数のストレンジ・アトラクターの組み合わせに、更にフロー・フィールドを組み込んで作品作りを続けていました。 そこでインスタグラムへの投稿で@10xtwelve さんがこのグランジー・スタイル(grungy stayle)の作品が良いとコメントをくれました。
www.instagram.com
このグランジー・スタイル(grungy stayle)という言葉を気に入ってしまいました。 この系統の作品を「グランジー・スタイル(grungy stayle)」と自分でも呼称することにしました。
グランジー・スタイルの作品を100個作るワークをしてみようと思い、下のnote記事を作成。 これからゆっくりと100個のグランジー・スタイル作品を制作していきます。
布を注文
@hisadan さん、@TaznNishimura さんの影響で自分の作品を印刷した布を注文してみました。
布が届いた!
— ギン / Gin (@gin_graphic) 2022年3月12日
使い道を考えるところから始めないと。 pic.twitter.com/eiNKhm6qZT
一つはガーゼ・ハンカチにしました。 もう一つはブックカバーにする予定。(まだ作ってない。。。)
p5.jsのWEBGLモードの疑問
p5.jsのWEBGLモードで大きいキャンバスサイズで画像保存がうまくいかない問題に遭遇。
p5.jsのWEBGLモードでキャンバスサイズをいくら大きくしても、保存される画像が5760pixelに制限される。
— ギン / Gin (@gin_graphic) 2022年3月24日
canvasのwidthは8000でも、drawingBufferWidthが5760になってるみたい。
これはp5.jsのWEBGLの設定周りの問題?
それともハード的なもの?
よくわからない、WEBGLをちゃんと勉強しないとかな。
解決方法はいまだに見つけられていません。 取り急ぎ困っているわけではないですが疑問は残ります。
p5.js上で色々やって解決するよりも、素のWebGLを書いてしまうのが回避方法としては単純かなという印象です。
活動報告まとめ
3月は数式による表現方法の追求をしてきました。 その活動の中で自分の作品のカタチが少しできつつあるように思います。 そういった意味で3月は充実していました。
コミュニティの影響もあって、自分の作品を布にするのも楽しかったです。(ブックカバー作らないと。。。) 作品が何か現物化されるのは楽しく、嬉しく、ワクワクしますね。 作品集とか作ってみるのも楽しそうでやってみたい。
3月は割と時間の余裕があったため、多くの活動ができた気がしています。 今後も自分にとって無理のない範囲で頑張っていこうと思います。
作ったものを下に少し貼り付けておきます。