ギンの備忘録

デジタルアートやプログラミングやテクノロジー関連のこと。

p5.jsで和柄を20個作って思うこと

p5.jsで和柄を描き始めて20個になりました。

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始めたきっかけは和柄への興味から、和柄の種類を調べている内に、 和柄幾何学的な部分とクリエイティブ・コーディングと相性が良さそうだと思ったからです。 深く考えず、興味あるものを自分で作ってみようと動機は極めて単純でした。

20個作れたのは、和柄の種類の豊富さとそれぞれの柄に魅力があったからです。 考えてみると当たり前なんですが、長い年月をかけて構築され、伝承されてきたわけで、 魅力があるからこそ、現在まで残っているんですよね。

そもそもの種類が多い上に、一つの文様であっても、細かい部分の違いのある派生文様があったりして、どれを作ろうか悩ましかったです。 クリエイティブ・コーディングとして作る点でも、比較的簡単に作れそうな文様と難易度が高そうものがあり、選ぶ行為自体も楽しかったりしました。

何より一番感じたのは、「他者が設計したものをコーディングする」という感覚でした。 和柄を作るまでの自分のクリエイティブ・コーディングは、自分の思うまま、考えるままに作っていました。 自分の感覚が良し悪しで、何をしても正解だったわけです。

和柄という昔の人々が生み出したものをコーディングすることは、正解があるものを作るわけです。 そこには自分がこうしたいとか、こっちのが良いとか、そういう考えは不要なんですよね。

正解があるものを作るということが、自分のクリエイティブ・コーディング能力を高めてくれた気がします。 日々漠然と自分の感覚でコーディングするのも楽しいですが、 和柄という既存のものを作成することで、外的な刺激を得ることができました。

和柄を20個作り、文様をコードに置き換えていく作業は楽しかったです。 続けてきたことで自然とクリエイティブ・コーディング能力が上った気がします。 和柄である必要はありませんが、何か既存のものを自分なりにコーディングしてみることはおすすめですよ。


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